翡翠の歴史は古く、古来より世界中で愛されてきた石の一つです。

中でも日本は翡翠との歴史が最も長く、縄文時代から使用されており、特に新潟県や富山県は高品質な翡翠の産地として今も有名です。

古事記には「天照大神が命を守るため糸魚川の勾玉（新潟県に実在する地名）を身につけた」とも残っており、その歴史が伺えます。

世界を見てみると、特別な力のある「魔法の石」として、お守り代わりに身につけたり、様々な病に使用されていたことが分かっています。特に腎臓や腹蔵、目の病などに効果があったと言われています。また、古代中国においては、「仁・義・礼・智・勇」の五徳を高めるとして、最も高貴な石と信じられてきました。

そんな翡翠には「ジェダイド」と「ネフライト」の2種類があり、日本で言うところの本翡翠は「ジェダイド」を示します。

人類の歴史を調べると、世界中で翡翠は特別な聖なる石として扱われてきたことを知ることができます。

翡翠が「魔法の石」と呼ばれるその背景には、こうした先人たちの記憶があるからです。